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【書道/習字】「流れる雲」の書き方とコツ&お手本動画(毛筆・大筆・楷書)
【流れる雲】~基本形~
令和7年度JA共済 全国小・中学生書道コンクール、小学5年の半紙課題より。
ひらがなの「れる」は漢字より少し小さくして、文字周辺の空間を残しながら、縦の2文字は中心、横の2文字は重心をそろえよう👍
🎬揮毫動画は1.3倍速です。
〈アドバイス〉
【流】・・・最終画の垂直部とハネ部との間に空間を作りましょう。最後のハネ部は、半紙から出ないよう押さえすぎには注意が必要です。
【れ】・・・「流」と「れ」の中心を通すため、まず、筆を置く前に「流」の中心を確認してから書き始めましょう。1画目は長めに書いておくと、右側の部分でゆったりと筆を進めることができます。
【る】・・・ 2つ目の折れの後の回転部分では、腕を使って大きく回そう。最後の結び部は下部の中央にきます。
【雲】・・・ 雨かんむりは幅を広くしますが、「云」は雨かんむりより幅を狭くします。つまり、雨かんむりの中に「云」が収まるようにしましょう。
各字の細かいアドバイスは以下の投稿もご覧ください。
揮毫動画もあります。
なお、「流れる雲」では、四文字を紙面にバランスよく収める工夫をしているため、以下の投稿の一文字書きとは書き方が若干異なる場合もあります。
(湯淺光峰/松本松栄堂 書道教室)
【流れる雲】湯淺アレンジ版↓
〈ねらいと工夫〉
文字の大きさと線の太さを意識しつつ、文字内に必要な空間を確保することで、迫力とすっきり感のある四文字に仕上げました。
【流】・・・ 「氵(さんずい)」を太くして存在感を出し、「㐬」はあまり太くせず、起筆や折れの部分を強調して全体のバランスを取りました。
【れ】・・・ 最後の払い上げが弱く細くならないよう、線の端まで力を抜かず、強さのある払いを意識しました。
【る】・・・ 二ヶ所の折れをしっかり強めにし、それ以外はリズムよく書きました。
【雲】・・・ 字形が大きく映えるように構成し、雨かんむりには太細をつけてメリハリを出しました。また、右隣の「れ」との関係や、名前を書くスペースのことも考慮しました。
「流れる雲」五郎川版↓
🎬下記動画↓は1.3倍速です。
ポイント⚠️
✔︎『流』•••「氵」の幅は狭く書くと良いです。最終画の曲がりのはねの上部はあけましょう。
✔︎『れ』•••2画目の縦線を短くし、中の余白を大きくあけましょう。
✔︎『る』•••三角形を意識して、最後は中心線上で小さく結びます。
✔︎『雲』•••2画目、3画目が最大幅です。「云」は扁平に小さく書きましょう。
(五郎川千香子/京都・御所南教室)
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